重度精神疾患以外の集団における援助付き雇用介入の効果:系統的レビュー

No 00067
和題(和訳) 重度精神疾患以外の集団における援助付き雇用介入の効果:系統的レビュー
文献情報 Probyn K, Engedahl MS, Rajendran D, Pincus T, Naeem K, Mistry D, Underwood M, Froud R: The effects of supported employment interventions in populations of people with conditions other than severe mental health: a systematic review. Primary Health Care Research & Development 22:e79, 2021.
DOI 10.1017/S1463423621000827
URL https://doi.org/10.1017/S1463423621000827
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抄録(和訳)

【目的】

重度の精神疾患以外の状態にある人々の集団において、競争的雇用を改善するための援助付き雇用介入の効果を評価すること

【背景】

援助付き雇用介入は、重度の精神疾患を持つ集団で広く検証されてきた。これらのアプローチは、重度の精神疾患以外の集団でも有益である可能性がある。

【知見】

10の無作為化対照試験(913名)が導入された。援助付き雇用は、7つの試験において競争的雇用を改善するために比較対照介入よりも有効であった:感情障害者[リスク比10.61(1.49、75.38)];精神障害および触法問題[リスク比4.44(1.36、14.46)];外傷後ストレス障害[リスク比 2.73(1.,64、4.54)];服役経験のある退役軍人[リスク比 2.17(1.09, 4.33)];メサドン治療を受けている人々[リスク比 11.5(1.62, 81.8)];脊髄損傷を受けた退役軍人12ヵ月時[RR 2.46(1.16, 5.22)]および24ヵ月時[RR 2.81(1.98, 7.37)];雇用、教育または訓練を受けていない若者[RR 5.90(1.91-18.19)]. 3つの試験では、援助付き雇用による有意な利益を示さなかった:筋骨格系損傷のある労働者の集団[RR 1.38(1.00, 1.89)];物質乱用[RR 1.85(0.65, 5.41)];および精神疾患を有する元ホームレス[RR 1.55(0.76, 3.15)]であった。援助付き雇用の介入は、重度の精神疾患を持つ人々だけでなく、より多様な集団の人々にとって有益である可能性がある。競争的雇用を定義し、職業以外のアウトカムの測定を増やす(そして標準化する)ことは、この領域の研究を改善することに役立つかもしれない。