Individual placement and supportと認知機能リハビリテーションの費用効用および費用対効果分析:無作為化比較試験の結果から

No 00057
和題(和訳) Individual placement and supportと認知機能リハビリテーションの費用効用および費用対効果分析:無作為化比較試験の結果から
文献情報 Christensen TN, Kruse M, Hellström L, Eplov LF: Cost-utility and cost-effectiveness of individual placement support and cognitive remediation in people with severe mental illness: Results from a randomized clinical trial. European Psychiatry 64(1):e3, 2021.
DOI 10.1192/j.eurpsy.2020.111
URL https://doi.org/10.1192/j.eurpsy.2020.111
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抄録(和訳)

【背景】

行政や政策立案者は、重い精神疾患を持つ人々の就労や教育を支援する方法として、individual placement and support(IPS)への関心を高めている。そのため、資源が適切に使われているかどうかを確認するために、費用対効果を調査することが重要である。

【方法】

無作為化比較試験において、重い精神疾患の診断を持つ 720 人が、(a) IPS、(b) IPS に認知機能リハビリテーションとソーシャルスキルトレーニングを加えた(IPSE)、(c)通常通りのサービス(SAU)の 3 つのグループに割り付けた。医療費、自治体の社会的ケア費、労働市場サービス費について全国の登録簿から抽出し、IPS サービスの利用状況のデータと組み合わせた。費用雇用分析と費用対効果分析は、2 つの主要アウトカムである QALY(Quality-Adjusted Life Years)と就業時間について実施された。EQ-5D質問票に対する参加者の回答を用いて、QALYと就業時間の両方について増分費用効果比(ICER)を算出しました。

【結果】

IPSとIPSEはどちらもSAUよりもコストが低く、効果が高かった。全体として、IPSとSAUを比較すると9,543ユーロ、IPSEとSAUを比較すると7,288ユーロのコストの差があり、この差は統計的に有意なものであった。ICERは一般的に統計的に有意な結果は得られなかった。しかし、IPSとIPSEの介入が優位になる傾向がありました。つまり、通常のケアと比較して、健康に関する生活の質や雇用や教育の時間に大きな効果があり、費用が安かった。

【結論】

認知機能リハビリテーションが付加されたIPSも付加されていないIPSも、SAUと比較してコスト費用対効果が高い傾向にある。