援助付き雇用におけるクライエント中心主義:就労支援員とスーパーバイザーの視点

No 00053
和題(和訳) 援助付き雇用におけるクライエント中心主義:就労支援員とスーパーバイザーの視点
文献情報 Kostick KM, Whitley R, Bush PW: Client-centeredness in supported employment: specialist and supervisor perspectives. Journal of Mental Health 19(6):523-531, 2010.
DOI 10.3109/09638237.2010.520364
URL https://doi.org/10.1007/s00127-019-01817-4
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抄録(和訳)

【目的】

本稿は、援助付き雇用の就労支援員とスーパーバイザーの視点から、クライアント中心主義の概念を検証し、現場での実装を阻む障壁と促進要因を特定することを目的とした。クライアント中心の実践の定義は、クライアントの希望を優先するが、現実的な環境では、クライアント中心主義は、クライアント、専門家、雇用者、および精神保健サービス事業所が話し合いながら採用されている。

【方法】

援助付き雇用のアウトカムの改善を促進する要因と障壁に見つけ出すために、就労支援員とスーパーバイザーを対象として(n = 22)、質的研究を実施した。データはATLAS.ti 5.0ソフトウェアを用いて帰納的に分析された。

【結果】

クライアント中心主義の実装に影響を与える主な要因としては、1) クライアントの関心や能力に対する不安、2) 現実的な文脈でクライアントの希望を解釈し交渉することの難しさ、3) (個々のスタッフが)現場で困難に直面したときに、クライアント中心主義の実践の実装を推し進め、スタッフの意欲をサポートするスーパーバイザーと彼らの指導の質、4) 「クライアント中心」とは何を意味するのかという点での同業者間/地域精神科医療・福祉サービス事象所(across resource-sharing agencies)における意見の不一致に対する対処があげられた。

【結論】

これらの要因は、1) クライエントの希望をより理解して、話し合うスキルについての就労支援員向け集中的トレーニング、2) 治療チームのメンバー(生活支援員)との統合とコミュニケーション、3) 実際に援助付き雇用での実践経験を持つスーパーバイザーを雇うこと、4) 同業者間/地域精神科医療・福祉サービス事象所間でのIPS モデルの認知度向上についての必要性を示唆しています。