初回エピソード統合失調症スペクトラム患者における10年間の雇用パターン:早期介入サービスと標準的ケアサービスとの比較

No 00054
和題(和訳) 初回エピソード統合失調症スペクトラム患者における10年間の雇用パターン:早期介入サービスと標準的ケアサービスとの比較
文献情報 Chan SKW, Pang HH, Yan KK, Hui CLM, Suen YN, Chang WC, Lee EHM, Sham P, Chen EYH: Ten-year employment patterns of patients with first-episode schizophrenia-spectrum disorders: comparison of early intervention and standard care services. British Journal of Psychiatry 217(3):491-497, 2020.
DOI 10.1192/bjp.2019.161.
URL https://doi.org/10.1192/bjp.2019.161
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抄録(和訳)

【背景】

早期介入サービスを受けた初発エピソード統合失調症スペクトラム患者の長期的な就労アウトカムについてはほとんど知られていない。

【目的】

私たちは、早期介入サービスを受けた初発エピソード統合失調症スペクトラム患者の10年間の雇用の軌跡を、標準ケアを受けた患者と比較した。就労の変遷を区別する要因を検証した。

【方法】

2001年7月1日から2002年6月30日までの間に香港で早期介入サービスを受けた初発エピソード統合失調症スペクトラム患者(n = 145)を、1年前に標準ケアを受けた患者とマッチングさせた。階層的クラスタリング分析を用いて、両群の10年間の雇用クラスター(集団)を検証した。クラスター(集団)内のメンバーの特徴を比較するために混合モデルテストを実施し、両群の雇用の軌跡を比較するためにピースワイズ回帰分析を用いた。

【結果】

早期介入サービスを受けた患者は、良好な就労クラスター(集団)の中で有意に多かった(早期介入群 n = 98 [67.6%]、標準ケア群 n = 76 [52.4%]、P = 0.009)。不良な就労クラスター(集団)では、1~5 年の間の縦断的パターンに早期介入群と標準ケア群の間に有意な差があった(P < 0.0001)。早期介入群のクラスターを判別する上で、最初の3年間の再発回数、最初の1年間のフルタイム雇用の月数、および教育年数は重要な変数(要因)であった。

【結論】

結果は、早期介入サービスが雇用に関して全体的に長期的に有益であることを示唆している。しかしながら、その効果はすべての患者で持続したわけではなかった。再発防止と早期の職業復帰に焦点を当てた早期介入サービスの期間の個人化は、サービスの強化のために検討されるべきである。